6月1日 「職業講話」

 

今年度の1回目の職業講話は、『男子☆弁当部』などの著書で知られる児童文学作家のイノウエミホコさんにご来校いただきました。例年は高学年以上の対象としていますが、今回はイノウエさんのご意向もあり全校児童生徒で参加しました。講話では、イノウエさんの書き下ろし作品である『龍神様の友達』の読み聞かせのほか、作家の1日や1冊の本が完成するまでの過程など興味深いお話をたくさん伺いました。中でも「休憩時間をタイマーで管理しているが、気分が乗らない日はそのまま休憩しちゃうこともある」という言葉には、思わず大きくうなずく子どもたちの姿も見られました。また、イノウエさんにはいくつか新しい著書を寄贈していただきました。子どもたちも早く読みたいと目を輝かせていました。作家の仕事に触れ、創作や読書への関心がいっそう高まる貴重な時間となりました。


5月21、22日「修学旅行」

小学部5・6年生、中学部1・2年生が修学旅行としてスエズ運河、テルバスタ遺跡、カラモウス村に行ってきました。

最初に着いたのはスエズ運河庁でした。歓迎会と質疑応答の後、大ホールでスエズ運河に関するプレゼンテーションを聞きました。その後、トレーニングセンターに移動してシミュレーション体験をしました。昼夜、雨、ハムシーン等の設定があり、まるで本物の船長室のようでした。次のスエズ運河博物館では創設者であるレセップスさんの功績を学び、 そのままスエズトンネルをバスで往復し、最後は実際に運河をクルージング体験しました。

2日目はテルバスタ遺跡に向かいました。博物館と遺跡が併設されており、説明を受けながら回りました。古代王朝が北部にもあったことを神殿、彫像等から知ることができました。その後は、カラモウス村へ移動しパピルス製作の体験をしました。水田地帯に生えるパピルスを1人1本取り、製作場では細いワイヤーで茎を割いたり、繊維を並べたりと製作工程を実際に行いました。すべてが手作業でした。人はなぜに植物から紙を作ろうと思いついたのでしょうか?その発想力に驚きです



5月15日 「バス避難訓練」

緊急時の対応を想定したバス避難訓練を実施しました。これは、10数年前に発生した「アラブの春」の混乱時に児童生徒の安全を守った経験を契機に始まった訓練です。今回は、バスルートごとに第1避難所まで避難し、保護者への安全な引き渡し手順を確認しました。子どもたちは、バス移動中に「伏せ」の合図で素早く身をかがめたり、降車後速やかに避難場所まで移動したりと、緊張感をもって命を守る行動を体得しました。地理的に紛争地域に囲まれたエジプトで学ぶ子どもたちにとって、こうした備えは非常に重要です。


5月8日 【体力テスト】

12時間目にCJS全校児童生徒で体力テストを実施しました。1時間目は体育館で、中学部をリーダーにした縦割り班になり、反復横跳びや上体起こしなどの種目を順番で行いました。中学部や高学年が下級生を励ましながらサポートしたり、下級生が上級生を応援したりする姿が印象的でした。2時間目は、グラウンドで50m走とボール投げの測定を4年生以下と5年生以上の2グループに分かれ、実施しました。全国平均の記録や昨年度の自分の記録と比べながら目標をもって全力で取り組みました。放課後の外遊びがほとんど出来ないエジプトでの生活ですが、体育の授業などを通して、高めてきた体力や意欲を存分に発揮できた1日でした。


55日 「文部科学大臣視察」

あべ俊子 文部科学大臣 がカイロ日本人学校を視察されました。児童生徒は日本国旗とエジプト国旗を手に、大臣を笑顔で出迎えました。その後、歓迎式を行い、大臣からは電波時計をいただき、本校からはシンボルマーク入りのバッジとペナントを贈呈しました。

校歌の披露と記念写真撮影の後、大臣には各学年の授業を見ていただきました。12年生は、毎年恒例のラクダ騎乗体験とスケッチ、3年生は英語、4年生はアラビア語による外国語の授業を行いました。56年生と中学部は、修学旅行に向けたピラミッド学習(総合的な学習の時間)を行い、大臣にその様子を見ていただきました。

最後には、日本から遠く離れたエジプトで生活する子どもたちに、温かい励ましの言葉もかけていただきました。


4月29日「第1回 なかよしの日」

 本校では昨年度より、異学年交流とクラブ活動を組み合わせた「なかよしの日」を実施しています。昼食は全校児童生徒がパティオに集まり、にぎやかなランチタイム。その後の「なかよしタイム」では、企画委員によるスポーツ鬼ごっこで笑顔いっぱいに体を動かしました。クラブ活動では、12年生は担任と手形を使った創作活動や学級会で決めた活動、3年生以上は「スポーツ」「ものづくり」「家庭科」「音楽」「プログラミング」の5つのクラブに分かれて活動し、どの子もいきいきと取り組んでいました。


4月29日「はみがき朝会」

 本校では、毎日昼食後に全校児童生徒がそろって歯みがきを行っています。この日の朝会では、保健担当の先生による「はみがき朝会」が開かれ、正しい歯みがきの仕方を学びました。まず、アニメで歯の大切さについて楽しく学び、その後、大きな歯の模型を使って、実際のブラッシングの方法を確認しました。子どもたちは真剣な表情で話を聞き、すぐに実践しながら学びを深めていました。日々の習慣が、健康な歯を育てます。


4月22日「委員会朝会」

  本校では、企画・放送・図書の3つの委員会が、学校生活をより良くするために日々活動しています。先日、図書館で前期委員会の活動紹介を行う「委員会朝会」が開かれました。各委員会は、この日のために休み時間を使ってリハーサルを重ね、堂々と発表する姿が印象的でした。企画委員会は毎月の生活目標の作成や新入生歓迎会の運営を行い、放送委員会は掃除や昼の放送、図書委員会は「本の知識が宝物になる」図書室を目指して活動を始めています。それぞれの委員が責任をもって取り組む姿が光る朝会となりました。 


2025年4月10日

【入学式】

満開のブーゲンビリアやギンレイカの下、令和7年度カイロ日本人学校入学式が挙行されました。今年度は小学部2名、中学部4名の新入生を迎え、新しい一歩を踏み出しました。

式には、在エジプト日本国大使館 岩井 文男 特命全権大使をはじめ、海老澤 陽 学校運営委員長を含む、多くのご来賓の皆様にご臨席賜り、希望と期待の雰囲気に包まれた中での式となりました。校歌にもあるように「故郷遠く 離れていても 心は一つ 肩組んで」この1年を楽しく過ごしてほしいと願うばかりです。


2025年4月9日

【着任式・1学期始業式】

令和7年度がいよいよ始まりました。朝の登校では久々に会う友達と楽しそうに話す姿が見られました。着任式では、新しく赴任された4名の先生方の紹介と挨拶がありました。その後、4月からCJSに転入してきた4人の子どもたちの自己紹介がありました。

始業式では、清水校長先生から、はじめに、夢や目標を持っていますか?との問いかけがありました。それを実現するためには「気持ちのよい挨拶」「相手を大切にすること」「最後までやり切ること」を大切にしていこうとお話がありました。その後、小学部の代表児童3人から1学期の抱負の発表がありました。学年も1つ上がり、やる気に満ちた目が印象的でした。